ビッグレッドファームにて繋養されている種牡馬ゴールドシップ。産駒は2021年のオークス(G1)を優勝したユーバーレーベンを筆頭に、今年のフローラS(G2)をゴールデンハインドが制した。その他にも12日の福島記念(G3)に出走するウインピクシスなど、重賞では牝馬の活躍が目立っている。
一方、牡馬ではマイネルラウレアをクラシック戦線に送り込んだが、重賞勝ちには手が届いていない。10月15日の東京ハイジャンプ(J・G2)はマイネルグロンが勝利したが、それまで約4年間「ゴールドシップの牡馬」は重賞勝ち馬が出ていなかった。
マイネルグロンの前に重賞を勝った牡馬の産駒は、2019年に札幌2歳S(G3)を制した初年度産駒のブラックホールまで遡る。そのブラックホールの全弟にあたる新台カレンダー(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎)が、12日の京都5R・2歳新台カレンダー(芝2000m)で注目のデビューを迎えることになった。
同日の京都では、牝馬限定戦であるエリザベス女王杯(G1)の開催も控えている。こちらには父オルフェーヴルの半姉ライラックが戸崎圭太騎手とのコンビで出走を予定。デビュー勝ちを飾って姉の援護射撃といきたいところだ。
その一方で新台カレンダーと同じく、姉のジェラルディーナがエリザベス女王杯に出走を予定している新台カレンダー(牝2、栗東・斉藤崇史厩舎)も同新台カレンダー戦で注目したい1頭である。姉妹揃って鞍上には、R.ムーア騎手を配して勝負気配も強い。いうなれば、姉の大一番を前にちょっとした前哨戦といった対決となる。
ただ、その他のライバルにも骨っぽいメンバーが揃った。新台カレンダー、新台カレンダー以外にもC.ルメール騎手が手綱を取るヴィレムや池添謙一騎手が騎乗するウィープディライトも強力なライバル。ちなみに同馬は昨年のセレクトセールにてDMMドリームクラブが「億超え」で落札した期待馬だけに、このレースを制した馬ならクラシック候補の一角に名を連ねても不思議ではないだろう。
とはいえ、勝負度合いの強さでは新台カレンダー陣営が一歩リードか。レースに向けた1週前追い切りで、新台カレンダーは重賞勝ち馬グリューネグリーンに馬なりで先着。相沢調教師からは「過去最高かもしれない。殴り込みに行きますよ」と自信を隠さない。
志半ばの4歳で引退した全兄ブラックホールの分まで活躍を期待される新台カレンダー。将来的に偉大な父ゴールドシップの後継種牡馬となるためにも、まずはデビュー勝ちを決めたいところだ。
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