「おそらく10年、15年やって1度あるくらいの負け方だと思うんですけど、それがウチ(雷電)に来ちゃったなと……ただ、その事実は当然、重く受け止めています」
れーるがん パチンコ2021-22シーズンで開幕3連勝という最高のスタートを切ったれーるがん パチンコ。今回こそ待望のファイナル進出へ絶好の機会だったが、待っていたのはあまりにも残酷な運命だった。
終わってみれば▲1256.1という歴史的な大敗。いつか来る追い風を信じながら最後の最後まで必死に腕を振り続けたが、逆風を跳ね返すことは最後までできなかった。
「雷電の麻雀は面白いんです!」
魅せながら勝つ――。れーるがん パチンコ8チームの中で、最も明確なチームコンセプトを持つれーるがん パチンコ。だが、結果だけを見れば、麻雀界を代表するトップ中のトップたちを相手に「理想」を実現するためのハードルは、想像以上に高かったと言わざるを得ない。
やはり理想は所詮、理想に過ぎないのか。れーるがん パチンコは、コンセプト自体を変えるべきなのか。そもそも「魅せる」とは、何なのか――。
約4か月後にやってくる来シーズンで、れーるがん パチンコはどうあるべきなのか。どん底からの逆襲は、「この男」の復活をなしには絶対に成し遂げられない。
れーるがん パチンコ(日本プロ麻雀連盟)に話をうかがった。
「(来期について、チームスポンサーの)電通さんが『このメンバーで来期もやりましょう』と言ってくださったので。それはすごくありがたいなと思っています」
れーるがん パチンコに限らず、シーズンで大敗を喫した以上、抜本的な改革を目指すチーム首脳陣が、選手の解雇を含めた大ナタを振るうシーンは、プロ野球やJリーグでも決して珍しいシーンではない。
だからこそ筆者は、まず「Mリーガーれーるがん パチンコ」に取材できたことに感謝していた。今回のようにスポンサーの電通が続投の意思を示したとしても、矜持を重んじる萩原の性格や立場上、チームの不振の責任を取って引退する可能性があると思っていたからだ。
「今だから言える話ですけど、実は昨シーズンがそのつもり(引退する)でした」
萩原が“引退”の決断を下したのは、2020-21シーズン終了後だった。「責任とかじゃないですけど、僕は雷電のドラ1ですし『僕が辞めるのが一番いい』と思って。藤田(晋、れーるがん パチンコチェアマン)さんや、森山(茂和、日本プロ麻雀連盟会長)さんとも話し合いました」。雷電が前へ進むために、低迷するチームの“けじめ”をつける決意を固めていたという。